KUMI MATSUI
ただ、働く環境に、
人に、教育に、
こだわった会社をつくりたい
人が人である意義を追求する会社
私がイデアルという会社を立ち上げた理由はシンプルです。
会社という組織を通して、「人が人である意義」を追究しようと考えたのです。
「どんな仕事をするか」という選択は誰もが通過する人生の大きな分岐点のひとつです。
しかし、「誰と働くか」ということに関しては、多くの場合、選択できません。
だからこそ、「この人と一緒に働くことができてよかった!」と思える人がいて、
そして、またその人も誰かに同じように思われる。
そんな幸福の連鎖が起こるような会社があったら、そんな会社がつくれたら・・・。
そんな青臭い想いで起業し、今でもその青臭い想いで経営を続けています。
起業する業界はなんでもよかった
私はもともとアクセサリーデザイナーとして社会人を始めました。
とくにそれになりたかった訳でもなく、
姉が働いていた会社で人手が欲しいからといういきさつで誘われるがままに入った業界でした。
その後、アクセサリー業界で、営業・販売・マーチャンダイザーとしてキャリアを重ねました。
20代の後半で出産したため、一度専業主婦になりましたが
離婚をきっかけに再度ビジネスの世界に戻ることになりました。
女手一つで子どもを育てるには、経済的な自立と精神的な自立が必要でした。
それまでの自分のビジネス人生では主に右脳を使う仕事ばかりしていたので、
30歳になって初めて通信業界で事務員として左脳チャレンジをしました。
その会社で社内システムの構築のプロジェクトも任せてもらい、どんどんビジネスの幅を広げていきました。
現在の内装、什器施工の業界に入ったのは30代半ばに近い頃でした。
これもかなりの場当たり的な経緯で就職し、業種に対する経験も知識もありませんでしたが、
最終的には新宿支店の支店長と東京のエリアマネージャーを任せていただきました。
知識ゼロの私を育ててくださり、活躍の場を与えてくださった前社の社長には今でも感謝しています。
そして、2009年に株式会社イデアルを立ち上げることになりました。
前述した経歴の通り私はこの業界の仕事が得意だったわけでも、正直好きだったわけでもありません。
極端なことを言えば起業する業界はなんでもよかったのです。
私たちはシンギュラリティを
歓迎します
2045年には、AI技術が人間より優れた知能を自ら生み出すようになり、
もはや人間には未来予測ができないほどのスピードで社会は変革していく——。
これは、AI研究の世界的権威であるアメリカのレイ・カーツワイル博士が提唱する「シンギュラリティ」の考え方です。
AIが人間の知能を超える「技術的特異点」を指すもので、世界中の多くのAI研究者が賛同しています。
これからの時代、AIがもっと活躍する新しい社会が間違いなくやってきます。
誰にとっても未知な世界で、不安になる人も多いようですが、私たちはワクワクしています。
人工知能(AI)の歴史は1956年から始まっています。
第一次ブームが1956年から1960年。
第二次ブームが1980年代、そして2010年以降に第三次ブームが起こっていると言われています。
第一次と第二次があまり一般に知られていないのは、
限られた範囲の用途で動くものしか開発されなかったことに原因があります。
ところが、1990年代からのインターネットの普及により、誰もが「ビックデータ」を活用することができるようになりました。
最初は幼い子どものようなAIも、ビックデータをどんどん取り入れて勝手に学んで成長していくのです。
これこそが人類の望んでいたAIの姿なのです。
今、私たちは日常的にAIに触れることができます。
コミュニケーションロボットPepperは、相手の顔を見て、年齢や表情を認識し様々な対応をしてくれます。
AIとビッグデータを融合した技術は、自動翻訳や自動運転はもちろん、医療、法律、会計など、幅広い分野で活用されています。
英オックスフォード大学でAI研究を行うマイケル・オズボーン教授が、
「今後10〜20年で人間が担う47%の仕事がAIによって奪われる可能性がある」と予測する論文を発表したのは2013年のことです。
2020年代に入った現在、「10年後になくなる職業」の話題も現実味を帯びてきました。
AI時代の到来を批判しますか? いいえ、私たちは歓迎します。
AI時代の到来を批判することは19世紀に起こった産業革命を批判することと同じことだからです。
絶対に人間にしかできないことは何なのか。
AI時代の到来は「人が人である意義」を追求していけるいい時代だと考えています。
さて、イデアルはAI時代に生き残れるのでしょうか?
それは私たちにもわかりません。
わかっていることはひとつ。
イデアルは全員が人間たる意義を追求し、
人にしかできないサービスを
世界に提供する企業であり続ける
ということです。
ロゴに込めた想い
ロゴに込めた想い
ドライバーから花が咲いている図は
イデアルの企業としての想いを表現している。
花が咲く姿には
「イデアルの企業としての発展」
「イデアルに関わる人の生涯における成長」
そして「イデアルが世界に幸せをもたらす」という意味が込められている。
ドライバーは、企業のサービスにおけるツールのひとつであり重要なのはそのドライバーを操る手である。
これから10年、20年後、いかなる業態でも大切なことは
「人が創り出すモノやコト」であり
ロゴデザインは「良き未来を開拓するのは人である」という
イデアルの本質を視覚化している。